幸手市立さかえ小学校で児童救急蘇生講習
2025年10月21日
令和7年度 保健師課程4年生 実習便り
幸手市立さかえ小学校で児童救急蘇生講習を実施
本学看護学科保健師課程4年生は、幸手市内の小中学校で学校保健実習を行いました。
実習では、各校で保健だよりの作成、身体計測の補助、健康教育の実施などを体験し、子どもたちの健康を支える活動に取り組みました。
今回は、さかえ小学校で実施した「児童救急蘇生講習会」の様子をご紹介します。
当日は、5年生18人、6年生15人を対象に、命の大切さや「危険な状態の人を見つけたときにどう行動すべきか」について、体験を交えながら学びました。
実習を担当した学生1名のもとに、保健師課程の仲間たちが協力し、児童にとって分かりやすい授業づくりを行いました。
動画視聴「命の大切さ、救急蘇生術の重要性」
はじめに、児童たちは「命の大切さ」や「救急蘇生の重要性」をテーマにした動画を視聴しました。
スポーツ中、熱中症や事故、災害など、思わぬ事態に備え、救命の知識と技術を持つことの大切さを学びました。
動画を通じて命の大切さを学ぶ児童たち
救急蘇生(実演による救急対応の流れ)
児童が下校中に倒れている人を見つけ、助けを求めると、通りかかった大学生が役割分担して対応します(AEDの手配・119番通報・呼吸と脈拍の確認・胸骨圧迫など)。やがてAEDを作動させ、蘇生処置を行っているうちに救急隊が到着する──という流れでした。
救急蘇生(AEDを使用した児童の体験学習)
寸劇の後は、4つのグループに分かれて実技体験を行いました。
「声かけ」「助けを求める」「胸骨圧迫」「AED操作」を、大学生のサポートを受けながら一人ひとりが挑戦し、恥ずかしそうにしながらも大きな声で助けを呼ぶ児童、力いっぱい胸骨圧迫に挑戦する児童など、どの児童も真剣に取り組んでいました。
実習を終えて
今回の児童救急蘇生講習は、保健師課程4年生全員の協力のもとで実現しました。
初めての小学校での健康教育に不安もありましたが、学生たちは落ち着いて、優しく声をかけながら子どもたちと向き合っていました。
準備から片付けまで主体的に取り組む姿勢が印象的でした。
ご協力いただいた養護教諭、担任、教頭、校長先生からは、児童が真剣に学ぶ姿への感謝のお言葉をいただきました。
今後も本学は、地域の各種機関や団体と協力し、誰もが健康で安心して暮らせるまちづくりに貢献してまいります。

