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看護師に必要な資格とは?具体的な仕事内容と働ける職場を紹介

  • 看護師

患者さんの命に寄り添う看護師はとても使命感の強いお仕事で、人の役に立ちたいという気持ちを持った学生の憧れの職業となっています。

医療施設などで看護師の働きをみて自分もなりたいと思った方は、どのような資格が必要でどのようなハードルを越えて看護師になれるのか気になったことがあるでしょう。

そこでこの記事では、看護師に必要な資格の取得方法や具体的な仕事内容、そして看護師が働ける職場について詳しくご紹介していきます。

看護師に必要な資格と取得方法

まずは、医療に深く携わる看護師になるために必要な資格と取得方法、資格取得の後押しとなる教育施設についてご説明していきます。

看護師とは?

病院や診療所などの医療施設を中心に活躍している看護師は、保健師・助産師・准看護師などの看護職に分類されています。

医療施設での患者さんの世話やバイタルチェックに加え、診療や手術の際の補助といった業務がありますが、福祉施設での仕事にも大きく貢献しており、少子高齢化社会の中で必要不可欠な存在となっています。

清楚な看護服を着て患者さんひとりひとりに笑顔で対応する看護師の姿に憧れを持つ人は多く、毎年行なわれている看護師国家試験の受験者数からもその人気度が分かります。

資格取得には国家試験合格が必要

医療・保健・福祉という分野で活躍する看護師になるには、看護師国家試験に合格して資格を取得する必要があります。

国家試験の受験資格は、国が認めている看護大学・短大・正看学校・准看学校などの看護学校の看護師養成課程におけるカリキュラムを修了することで与えられるようになっています。

国家試験に合格をすることで厚生労働大臣より看護師免許が与えられ、初めて看護師を名乗った仕事に就けるようになります。

看護師国家試験の合格率【2020年まで】

国家試験と聞くとハードルが高く感じてしまう方もいると思いますが、看護師国家試験は毎年受験者の9割以上の新卒合格者を出しています。

実施 受験者数 合格者数 合格率
第109回 59,320人 56,175人 94.7%
第108回 58,308人 55,216人 94.7%
第107回 57,929人 55,764人 96.3%
第106回 56,381人 53,177人 94.3%
第105回 56,414人 53,547人 94.9%
第104回 55,015人 52,547人 95.5%

※上記は新卒受験者の情報となります。

受験者数と合格者は増加傾向にあり、毎年非常に高い合格率でたくさんの受験者が看護師の資格を取得していることが報告されています。

学校区分別の看護師国家試験合格率

看護師を目指す場合は、看護師国家試験の受験資格を得られる教育施設で用意された専用のカリキュラムを修了することが必要となります。

国家試験の合格率は学校区分によって差があり、第109回の看護師国家試験において最も高い合格率となったのが「大学」です。

学校区分 新卒合格率
大学 96.6%
養成所(2年) 95.3%
高校〜高校専攻科(5年一貫) 94.9%
養成所(3年) 94.8%
高校専攻科(2年) 93.8%
短大(3年) 92.1%
短大(2年) 87.5%
通信制(2年) 83.2%
受験資格認定 64.3%

※上記は新卒受験者の情報となります。

大学は学生期間が4年間ありますが、看護教育は3年過程で修了となります。ゆとりのある時間の中で国家試験対策や弱点の克服がゆっくりできるため、このような高い合格率になっているという見方もあります。

看護師の具体的な仕事内容

続いては、看護師の具体的な仕事内容について触れていきます。

仕事内容は主に3つに分類され、どれでも患者さんの命に携わるやりがいのある業務となっています。

診療・手術の補助

看護師は医師の指示に従って診療や手術の補助を行ないます。

診療で血圧・体温・脈拍測定を行なう際に医師と診療器具の受け渡しをしたり、点滴・注射・採血をする際に患部に消毒や薬を塗布したりするなどの業務があります。

手術室で働く場合は手術前の温度や照明の調整などの準備を行ない、執刀医の指示に従って適切なタイミングで器具を受け渡すという大事な役目があります。

手術室看護師は特別な資格が必要と思われがちですが、通常の看護師資格を持っていれば手術室看護師になることができます。

学校のカリキュラムにはなかった専門知識や技術に関しては一から学ぶこととなります。

患者のお世話

病棟勤務をする看護師は、看護計画に基づいた患者さんごとの看護を行ないます。

患者さんの移動・食事・入浴・排泄・体位交換などの身の回りのお世話は看護師の業務の基本であり、患者さんの行動や様子から状態変化にいち早く気づいて医師に報告をするという役割があります。

また、手術で心身ともに疲れている患者さんの心のケアも大切な仕事の一つで、患者さん、ご家族との定期的なコミュニケーションを図っていくことも大事です。

救急看護

救命救急センターや救急病院に勤める看護師は、深刻な外傷や急性疾患のある患者さんをスピーディーに看護しなければなりません。

医師と連携を取り合って救急蘇生処置や怪我の応急処置を行なうなどの役割があり、患者さんの命を救う緊張感のある現場で冷静な判断と適切な行動ができるメンタルが必要とされます。

救命救急センターや救急病院は24時間体制のため、日勤と夜勤どちらも担当する可能性があります。

看護師が働ける職場

看護師は医療に携わる職場をメインとして働いているイメージが強いと思いますが、実は病院以外でも活躍の場が用意されています。

ここからは、看護師が働ける職場を細かく分けてご紹介していきます。

医療関連の職場と役割

医療機関のさまざまな診療科で看護師は必要とされており、ひとつの施設の中でも違った業務をこなしている看護師はたくさんいます。

病院・診療所において看護師が働ける場所は以下の通りとなります。

働ける場所 主な仕事内容
外科 患者さんの症状の経緯や状態を問診票にまとめ、適切な順番で診療案内をする。歩行が難しい患者の移動を介助し、治療の準備や補助を行なう。
内科 患者さんの検温・採血・検尿・点滴をする際の診療器具受け渡しをするなどの補助を行なう。
眼科 採血・点滴・注射などの補助や点眼業務を行なう。視能訓練士の検査補助をする場合、眼鏡やコンタクト合わせも行なう。
皮膚科 診療前の問診を行ない、診療時には患者が服を脱ぐ際の介助やフォローを行なう。
耳鼻咽喉科 注射、点滴、採血などの補助や診療器具の準備と受け渡し、吸入器などの指導や介助を行なう。
泌尿器科 採血・点滴・注射などの補助や膀胱鏡検査介助、膀胱に溜まった尿を自分で排出する自己導尿の指導を行なう。
精神科・心療内科 注射、点滴、採血などの補助や患者さんの心のケアを行なう。
産婦人科 採血・点滴・検温などの補助や、妊婦健診や産後健診の介助、妊娠中の過ごし方の指導を行なう。
小児科 採血・点滴・注射などの補助や、子どもと家族の心のケアを行なう。
放射線科 レントゲン撮影・CT・MRIなどの検査介助や、血管確保や造影剤の注射をする際の介助を行なう。
リハビリテーション科 患者さんの移動・食事・入浴・排泄の介助や心のケア、他の職種と業務の橋渡しを行なう。
救急科
救命救急センター
患者さんの救急蘇生処置・止血・骨折時の処置など、救急治療場面における処置介助を行なう。

基本的な業務は看護師資格を持っていればこなすことができますが、より専門的な業務に関しては他の職種の介助にまわって、業務の橋渡しをするなど柔軟な動きが必要となってきます。

これほど幅広い活躍の場があるため、転職や復職を考えた場合の選択肢も豊富な職業といえます。

看護師になりたての頃は初めての経験の連続に戸惑うことも多くありますが、関わってきた患者さんの怪我や病気が完治した時には他では味わえないほどの達成感で心が満たされ、「看護師になって本当に良かった」と思わせてくれます。

医療施設以外の職場と役割

病院や診療所以外では、皆さんの身近にある保育所や高齢者向け介護・福祉施設などがあります。

働ける場所 主な仕事内容
保育園
園児の健康管理や感染予防指導、場合に応じて保育業務も行なう。
介護・福祉施設 日常生活の世話・健康管理・投薬の管理や、吸引や呼吸器の介助を行なう。
訪問看護ステーション がん末期の終末期ターミナルケアや拘縮ケア、患者さんの心のケアを行なう。

これらの施設で働くメリットとしては、夜勤や残業が発生しにくい、患者の生死に関わる業務がないためプレッシャーが少ないなどが挙がります。

医療施設とそれ以外の職場で共通しているのが、患者さんの状態に気を配りながらコミュニケーションを図っていくというものです。与えられた業務をこなしながら、患者さんが抱えている今後の治療や生活に関する不安を取り除いていく必要があります。

人から頼られることが好きな方、自分の行ないによって感謝されることが好きな方は、看護師が天職といえるかもしれません。

まとめ

看護師に必要な資格の取得方法や国家試験の合格率、そして具体的な仕事内容と働ける職場をご紹介しました。

患者さんの身のまわりのお世話をしながら診療や手術の介助を行なう看護師は、少子高齢社会の中で輝くやりがいのある職業で、医療施設以外の働き先の選択肢もとても豊富にあります。

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日本保健医療大学」は、看護師になりたいという方の夢を叶えるための資格取得サポートがとても充実している大学で、国家試験受験学生全員による模擬試験の実施や結果に基づいた個別指導が行なわれています。

看護学科では、教員と学生が触れ合える機会を増やすための学年担任を複数配置し、意欲的な勉学活動に望める環境がつくられています。また、コミュニケーション力を養いたい学生に向けた講義・演習・実習も充実しているため、人として身につけなければならない教養も十分に学ぶことができます。

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