看護師になりたい高校生に役立つ3つの経験と看護大学入試のポイント
- 看護師
幼い頃に看護師さんに優しくしてもらった経験がある、お母さんやお姉ちゃんが看護師として働いていて憧れている、お給料がよさそうなど、看護師になりたい理由は人それぞれです。
昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大や少子高齢化の進行により、ますますその需要が高まりをみせる看護師は、今や高校生がなりたい職業のトップになりつつあります。
以前までは、高校生のうちから看護師になりたいと思う方は少なく、一度ほかの大学へ進学し会社に就職、その後看護師を目指して看護の道へ進む形が多くありました。
しかし現在では高校在学中から看護師を志し、看護大学や看護専門学校を受験する高校生が増えていため、受験の際に求められるレベルも上がっており、入試倍率も高まりをみせています。
そこでこの記事では、看護師になりたい高校生に役立つ経験や看護大学入試のポイントをご紹介します。
目次
看護師になりたい高校生に役立つ3つの経験
看護師になるには、看護大学や看護専門学校へ進学し、国家試験を受験して合格しなければいけません。
看護師になるためには専門知識を学ぶ必要があるため、高校生の間にできることには限りがありますが、今だからこそできる経験もたくさんあります。
ここでは、看護師になりたい高校生に役立つ3つの経験をご紹介します。
高校生看護体験に参加する
高校生看護体験に参加するのも、高校生のうちにしかできない体験です。看護体験は全国各地の病院で行われており、夏休みや冬休みなどの長期休暇期間に実施されることが多いようです。
看護師になりたいと思っている高校生が思い描いている看護師のイメージと、現場で働いている看護師を比べられます。看護師に限らず、実際の仕事を体験しておくことは、進路を決定するうえで非常に大切なことです。
看護体験に参加し、看護師に直接疑問に思っていることを聞いて、どんな仕事をするのか見ておくと、リアルに将来をイメージできるでしょう。
また、看護師に直接看護大学や看護専門学校の入試についても聞けるので、勉強になります。
以下は看護体験でできることの例です。
- ナース服を着用できる
- 血圧、脈拍測定
- 患者さんの清潔ケア体験(洗髪や手浴、足浴などの実施)
- ストレッチャーを使用した搬送
- 車椅子の介助
- シーツ交換
- 基本的なケアの見学、体験
看護体験の内容は実施する病院によって違います。何度でも参加可能な病院もあるので、複数回体験をしてみるとよいでしょう。
アルバイトや部活
看護師はどんなときでも患者さんに寄り添い、話を聞くことが基本です。さらに病院では、患者さんや医師、看護師だけでなくそのほかにもさまざまな人たちと接しながら仕事をしなければいけません。
そのため、アルバイトや部活を通して敬語やマナー、初対面の方との接し方などを学んでおくと、看護師になったあと非常に役に立つでしょう。
部活については、運動部と文化部どちらがよいということはないです。どの部活でも、先輩や後輩との接し方の中で人との関わり方を学べますし、ひとつの目標に向かって頑張ることも必ず看護師になったときに役に立ちます。
アルバイトもどの職種がよいという決まりはありません。看護師になりたいから医療系に近いアルバイトがよいと考えがちですが、サービス業でも接客業でも仕事を体験し、人と接しておくことは非常によい経験になるはずです。
ボランティアに参加する
ボランティアとは、自分の意思で周りの人たちと協力しながら社会活動などを無償で行う人のことです。ボランティアの精神は看護師に通じる部分があります。そのため、看護師になりたい高校生は、ボランティアに参加してみると看護師になったときにも役に立つ、よい経験ができます。
看護大学や看護専門学校に進学すると、毎日学ぶことだらけでなかなかボランティアを行う時間が取れません。高校生のうちは時間に余裕がある方も多いでしょうから、今のうちに自分が興味をもてる領域のボランティアに行っておくことをおすすめします。
病院でもボランティアを募集している場合もありますし、病院以外のところでも構いません。ボランティアに参加して、奉仕の喜びを感じてみると、あらためて看護師になりたい気持ちを再確認できるでしょう。
おすすめは、介護ボランティアや子どものキャンプの付き添いなどです。雪国の山奥に雪かきをしに行くボランティアなどもありますので、参加してみるとよい経験になります。
また、医療系ボランティアをしてみたい方は、インターネットで医療系ボランティア募集を行なっているサイトもありますので、探してみてください。
看護大学入試のポイント
近年、看護師を志望する方の増加に伴い、看護大学や看護専門学校の受験倍率は増加傾向にあり、入試倍率が10倍を超える学校もあります。
しかし、倍率を恐れて看護師になることを諦めてはいけません。倍率は高いですが、その反面毎年約25万人程度の方が看護大学や看護専門学校に合格し、看護師への道を歩みはじめます。
つまり、しっかりと適切な受験勉強をすれば、必ず合格できるはずなのです。
ここでは、看護大学や看護専門学校の入試を突破するためのポイントをご紹介します。
推薦入試やAO入試を活用
看護師になりたいと決めている高校生は、推薦入試やAO入試を活用して進路を早めに決めてしまうのもひとつの手段です。
ただ、2021年より入試改革が行われ、推薦入試にも変化があったので注意が必要です。
まず、今まで指定校推薦と公募推薦といわれていた方法は、名称が学校推薦型入試に変わります。この方法では、高校の3年間での実績などを用いて受験生のやる気を評価するものです。
指定校制には、学校長の推薦が必要になる場合が多く、その選定には以下の項目の一定水準を満たす必要があります。
- 学業成績
- スポーツ実績
- 課外活動実績
そして、学校推薦型選抜の試験内容の例は以下の4つです。
- 書類審査
- 面接
- 小論文
- プレゼンテーション
学校によってはこれら以外の試験も実施されます。また、学力試験の有無は学校によって違うため、よく確認しましょう。
指定校制の場合は、現役生であることと専願であることが条件となります。そして、公募制は受験する学校が定めた基準を満たし、なおかつ学校長からの推薦がある受験生のみ応募可能です。
そして、今までAO入試と呼ばれていた方法は、総合型選抜に変わりました。総合型選抜は、受験生の志望理由と学校側のアドミッションポリシーがマッチしているかを審査します。
総合型選抜では、主に以下の項目を用いて審査を行います。
- 志望理由書
- 面接
- 小論文
近年総合型選抜の枠は増加傾向にあり、とくに私立大学では約半分が総合型選抜での進学です。そしてこれからの時代はさらに総合型選抜の枠が拡大していくとみられています。
すなわち、志望校が早くから決まっている場合は、一般入試に先駆けて行う学校推薦型入試や総合型選抜での合格を目指した方がよいということです。
ちなみに、学校推薦型入試は10〜11月にピークを迎えます。そして、総合型選抜は早いところだと8月に出願がはじまり、9月の末には合否が出るなど、かなり早い時期に合否が決定します。
一般入試で勉強すべき科目
以下は、看護大学や看護専門学校の一般的な試験科目です。
- 国語
- 英語
- 数学
- 生物か化学
試験科目は学校によって試験科目に違いがあり、2教科や3教科で受験できる学校もたくさんあります。そのため、志望校の受験科目はしっかりと調べておく必要があります。
一般的に国公立の学校は試験科目が多く、専門学校は試験科目が少ないケースも多いです。中には看護系なのに国語を必須科目としている学校もあるので、注意しましょう。
また、論文も試験科目に入っている学校も多くあります。テーマに沿って400文字以内で小論文を書くようなケースが多いです。テーマは学校によってさまざまで、看護についてのことだけでなく社会問題や自分自身のことなどがテーマになることもあります。
自分の勉強スタイルを確立する
看護大学や看護専門学校を受験する場合だけでなく、これから看護師になるにあたっても、自分の勉強スタイルを確立することは非常に大切です。
高校時代の受験勉強で身につけた集中力やタイムマネジメント力は、看護師の国家試験に合格するためにも必ず役に立つでしょう。
また、看護系の学校は入試問題に独自性やクセのある問題を出題するところが高いため、受験科目の基本的な部分を学習し終わったあとは、自分が受験する学校の過去問に取り組んでそれに合った対策をとる必要があります。
どのようにして受験勉強を進めていくのか、きちんとスケジュールを立て、毎日その通りに学習できるよう生活面もしっかりと管理できるようにします。
その中で自分と向き合っていくと、得意科目や苦手な科目も見えてくるはずです。そのあとは受験に向かって得意科目はさらに伸ばし、苦手な科目は克服するよう努力しましょう。
面接について
ほとんどの場合看護系の学校は推薦だけでなく、一般入試でも受験の際に面接があります。
その理由は、看護師は人の体と命を支える仕事だからです。面接で問われるのは、看護師になる資格があるかどうかです。受験生の人間性や看護に対する考え方や思いなどをみて、看護師に向いているかを判断します。
具体的には、志望動機や受験生の人間性を問うような質問、看護師という仕事に対する理解などを面接で聞かれます。
看護大学や看護専門学校を志望する方は、志望動機や看護に対する思いをしっかりと伝えられるようにしておきましょう。
まとめ
看護師になりたい高校生に役立つ経験や、看護大学入試のポイントをご紹介しました。
看護師は近年高校生に非常に人気のある職業で、学校へ入るためには高い倍率を突破する必要があります。そのため、今回ご紹介した看護師になるために役立つ経験を参考にさまざまなことに挑戦しておきましょう。
とくに看護大学の人気は高く、入学するためにはしっかりと対策を行っておかなければなりませんが、これから看護師になるために必要な学習をじっくりと時間をかけて行えるため、看護師を目指す高校生に非常におすすめです。
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看護師に必要な専門知識やスキルをしっかりと学べるうえ、人として身につけるべき教養にも十分な時間を使って学びます。
看護師になりたい高校生は、どのように看護大学や看護専門学校を選んだらよいのか悩むところですが、「日本保健医療大学」なら看護師国家試験に合格できるような支援システムも整っています。
看護師になりたい高校生は、ぜひ一度「日本保健医療大学」までお気軽にお問い合わせください。