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看護師になるための学校の4つの選択肢!選び方や適性・将来性を解説

  • 看護師
看護師になるための学校の4つの選択肢

笑顔で患者さんに寄り添い、病気や怪我の治療をサポートする看護師は多くの人が憧れる、とてもやりがいのある職業です。看護師の資格があれば長く働き続けることができるだけでなく、キャリアアップも目指すことができるなど将来性もあります。

「看護師になりたい!」そう思ったら、まずは看護師の仕事内容について学び、知識や経験を積むために学校に入ることになります。

今までは看護師になりたいと思ったら専門学校に通うというルートが一般的でしたが、現在ではニーズの高まりからさまざまな選択肢の中から自分の通いたい学校を選ぶことができるようになっています。

この記事では、看護師を目指すために学校に通おうと考えている人のために、学校の選択肢や選び方などについてご紹介していきます。ぜひ記事を参考にして、あなたにぴったりの学校を見つけてみてください。

看護師を目指すなら、まずは学校へ!

看護師 ボード

看護師として仕事をするためには、看護師国家試験に合格して看護師免許を取得しなければなりません。

看護師国家試験は誰でも受験できるわけではなく、受験資格を得るためには厚生労働大臣もしくは文部科学大臣が指定する学校を卒業する必要があります。

学校でさまざまな知識を学び、看護師として働き始めるための経験を積むことで看護師免許を得るための看護師国家試験を受験できるようになります。

看護師になるための学校の選択肢は4つ

看護師 面談

看護学を学べる学校や看護師養成所には大きく分けて4つの選択肢があります。

  • 4年制大学
  • 3年制短大
  • 大学院
  • 3年制専門学校

それぞれの学校によって、学校に通い勉強する期間や取得できる受験資格、授業内容、学費などに違いがあるため、まずはどのような違いがあるのか、それぞれの特徴を知ることが大切です。

そのうえで、「自分は学校を卒業した後、看護師としてどんなふうに仕事をしていきたいか」をイメージし、自分に合った学校を選ぶようにするといいでしょう。

ここからは4つの選択肢のそれぞれの特徴や違いについてご紹介していきます。

4年制大学

最近になって増加してきているのが看護大学です。時代とともに看護にも専門看護師、認定看護師などの専門性が求められるようになる中で、4年制大学の看護学部が少しずつ充実してきています。

1991年の時点では11校のみだったのが、2019年では272校にまで増加するなど、選べる大学の選択肢も増えているのは魅力でしょう。

大学を卒業している人の数も多く、2019年の国家資格取得者5.6万人のうち、大学を卒業した人は2万人と、全体の36%を占めています。

3年制短大や専門学校と比べると、実際に現場で仕事を始めるのは1年遅れることになりますが、逆にいえばその分1年間でさらに看護学の知識や技術をじっくり習得できるということでもあります。

時間をかけてしっかりと学び、知識や技術を自分のものにしたいという方におすすめです。

また、大学は「研究」を行い学びを深めるための場所です。看護学だけでなくそのほかの一般教養科目も履修する必要があるため、一般教養も身につけることが可能です。

4年間のカリキュラムの中では保健師などの勉強も選択して学ぶことが可能で、卒業と同時に国家試験受験資格を得ることができます。看護師のみでなく、ほかの仕事を選択できるなど幅広いキャリアに挑戦することが可能です。

研究者を目指し大学院に進学したい場合も大学へ通うことになるでしょう。医療系の仕事に興味があり、手に職をつけたい方、看護師長や看護部長などの管理職を目指したい方、将来的にさまざまなキャリアを考えたい方は、選択肢がもっとも広い大学を選ぶのがいいでしょう。

3年制短大

一般教養も身につけながら看護学を学び、さらに1年早く現場に出ることができるのが3年制短大の魅力です。

3年間勉強することで短期大学士の学位を取得することができ、看護師国家資格に受験できるようになります。

一般教養が看護師の仕事にまったく不要であるかといえばそうではなく、幅広い知識を身につけることで視野が広がりますし、患者さんとの何気ない会話を広げることにもつながります。

しかし、4年制大学の増加に伴い、3年制の短大は少なくなってきています。

大学院

4年制大学での4年間だけでなく、さらに勉強したい、研究を続けたいという方は大学院に進学するという道もあります。

専門看護師を目指して大学院に進む方もいますが、専門看護師になるためには実務研修経験も一定期間以上求められるため、まずは社会に出て看護師として働いたあとで、大学院に進むという方も多いです。

実務経験など、決められた条件を満たせば3年生短大や専門学校の卒業者でも大学院に進むことができます。規定は各大学院によっても異なるため、事前に確認が必要です。

3年制専門学校

3年制専門学校は実技と実習がメインのカリキュラムとなっており、看護師となるための知識や技術を最短で身につけることができます。

2019年の国家資格取得者5.6万人のうち2.8万人は3年制専門学校を卒業しており、もっとも多くの看護師を輩出しているのが3年制専門学校です。

大学では4年間かけてじっくり学ぶカリキュラムを3年間で集中して勉強するため、月曜から金曜まで授業が詰まっており、濃密な3年間を過ごすことができるでしょう。

大学とは異なりカリキュラムは看護師に必要な実技・実習に絞られているため、効率的に学習して最短で看護師を目指したいという方や、学費の負担を少しでも抑えたいという方は3年制専門学校がおすすめです。

全寮制の3年制専門学校もあり、寮に入ることで同じく看護師を目指す仲間と支えあいながら夢の実現を目指せる、食事の用意や通学の手間などを気にせず集中して勉強に励むことができるというメリットもあります。

ただし、中には入学試験の倍率が高いこともあるため、どの学校を受験するかを早めに決めて、そのための準備をする必要があります。

3年制専門学校はほかのキャリアではなく、100%看護師を目指したいと方向性が定まっている方におすすめの選択肢です。

准看護師と正看護師の違い

看護師には「准看護師」と「正看護師」があります。正看護師資格は国家資格ですが、准看護師は国家資格ではなく、都道府県知事発行の免許となります。

准看護師免許は、最短ルートでは准看護師養成所で2年間勉強することで受験資格を得ることができます。

准看護師と正看護師では、行う仕事の内容はほとんど変わりません。血圧測定、注射や点滴、採血、食事・排せつ・入浴介助、手術の補助、カルテの記載などの仕事を正看護師と同様に行います。

では、何が違うのかというと、准看護師は「自らの判断によって業務を行うことはできない」という点です。必ず医師や正看護師の指示を受けたうえで業務にあたるよう、定められています。

厚生労働省は准看護師と正看護師を一本化する提言を発表しており、都道府県によっては准看護師養成制度を廃止しているところもあります。

短期間で資格を取得できるメリットもありますが、看護師と比べると給与が低いことや、役職に就きづらいなどのデメリットもあるため、よく検討することが大切です。

看護師に向いている人

看護師 チェックリスト

医師と連携し、病気や怪我に苦しむ人々を力強くサポートする看護師は、とてもやりがいのある仕事です。

  • 精神力や体力に自信がある
  • コミュニケーション能力が高い
  • 他人に共感する能力が高い
  • 頭の回転が早い
  • 思いやりや労りの気持ちを持って人に接することができる

以上のような特徴を持っている方は、看護師の仕事に向いているといえるでしょう。

看護師はキャリアアップも目指せる

看護師 横顔

看護師の国家資格は一生モノと言われており、看護師資格があれば自分の望む働き方も実現しやすくなるでしょう。

現代社会では少子高齢化が大きな問題となっており、それに伴って看護師のニーズも高まってきています。看護師は誰でもできる仕事ではなく、高い専門性が求められる技術職です。

知識や技術を身につけるまでは時間はかかるものの、身につけたスキルは今後自分の大きな武器になります。

また、看護師はキャリアアップも目指すことができます。

認定看護師

看護師としてさらに勉強して、特定の分野を極めたいという方は認定看護師を目指すという道もあります。

必要なカリキュラムを受講し、認定看護師認定審査の合格、さらに一定の実務経験が必要など、誰でも簡単になれるわけではありませんが、認定分野で看護師の指導を行ったり、相談に乗ったりと、現場のスペシャリストとして活躍できます。

専門看護師

専門分野の勉強を続け、生涯にわたってスキルを高めたいという方は専門看護師を目指すこともできます。

専門看護師は2018年の時点で、全国2200名ほどしかおらず、取得のハードルは高くなりますがキャリアアップを目指したい方、研究を続けたい方は専門看護師を目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

看護師になるためには看護師免許を取得する必要があり、そのためには学校に通ってカリキュラムを修了し、国家試験の受験資格を得る必要があります。

学校には4年制大学、大学院、3年制大学、3年制専門学校と大きく分けて4つの選択肢がありますが、学ぶ期間だけでなく、それぞれ特徴が異なるため、違いを把握したうえで選択するようにしましょう。

看護師にも専門性が求められるようになってきたこれからの時代、自分が希望する働き方を実現するためには将来的に選択できる可能性を広げておくことも大切です。

丁寧な教育・丁寧な学生指導が特徴の「日本保健医療大学」では、看護師として即戦力で活躍するための専門的な知識やスキルを身につけるための環境が整っています。

教職員が学習面だけでなく生活面まで、一人ひとりをしっかりサポートし、看護師という夢の実現を後押しします。

最新の医療技術が学べる充実した教育環境、国家試験対策サポートを行い、看護師国家試験合格者数全国15位にランクインした実績もあります。

看護師についてもっと知りたい方、看護大学のカリキュラムや看護大学に通う学生のライフスタイルが気になる方はぜひお気軽に資料請求をしてみてください。