いつ決めるべき?大学の志望校の決め方を5つのポイントで紹介!
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大学の志望校の決め方で悩んでいませんか?
文理選択、学部、学科など、志望校の決定は自分の将来に大きな影響を与える重要な分岐点。そのため、後悔したくないという考えから、なかなか志望校を決められない方は多いでしょう。
この記事では、大学の志望校を決めるべきタイミングと、後悔しないための決め方をポイントにわけて詳しく解説します。
「大学の志望校をいつまでに決めれば良いかわからない」「志望校を決める方法が知りたい」と考えている高校生の皆さまは、ぜひ最後までご覧ください。
目次
大学の志望校を決めるタイミング
結論からいうと、大学の志望校はできるだけ早く決めた方が良いと思います。とはいえ、自分の人生を左右する重要な場面なので、しっかり考えて決める必要があります。
そもそも志望校を早く決めた方が良い理由は、志望校の受験科目や入試制度がわからなければ、何をどれくらい勉強すれば良いか把握できないからです。
ここからは、大学の志望校を決めるタイミングを紹介します。必ずしも以下で紹介する時期に決める必要はありませんが、ある程度の目安として覚えておきましょう。
高校2年生の夏
高校2年生の夏は、志望校となる学校の目星をつける時期です。
少し早いように感じる方も多いかもしれませんが、志望校は早く決めた方が効率的な勉強ができて合格率を上げられるため、早いに越したことはありません。
受験勉強は長期戦なので、高校2年生の夏にある程度の目星となる志望校を絞っておけば、ゆっくりと準備をしながら腰を据えて勉強を進めることができます。
とはいえ、高校2年生の夏の時点で明確な志望校を決めておく必要はありません。ある程度の方向性を決めておくだけでも構いませんので、青春も謳歌しつつ受験のことも考えていきましょう。
高校3年生の春
一般的に高校3年生の春頃には三者面談があり、進路希望や志望校を決める必要があります。
ここでは、仮にでもいいのである程度の志望校は絞っておき、春休みは勉強を進める時間に充てることをおすすめします。
また、総合型選抜の出願は早い大学だと9月頭から始まるため、総合型選抜などを候補に入れている場合はこの時期に決定しておくとよいでしょう。
部活をやっている方は引退した夏から本格的に勉強する方が多いですが、そうでない場合は春休みを有効活用するためにも、目指すべき進路はある程度は決定しておきましょう。
高校3年生の冬
受験勉強が進み、模試も何回か受けて自分の実力がわかる高校3年生の冬。この時期になると、多くの受験生は自分の実力で行ける大学を決定しています。
共通テストが終わった後に願書を出せる大学もありますが、国立大学を第一志望にしている場合は、受験する大学を決める最終決定はここです。
共通テストが終わってからも自分の実力を伸ばすことは可能ですが、現実的な志望校を決める最後のタイミングです。後悔のない選択をしましょう。
大学の志望校の決め方を詳しく紹介
繰り返しになりますが、大学の志望校は早く決めた方が科目を絞り勉強ができるため合格率は上がります。しかし、具体的な決め方がわからないと悩んでいる方は多いでしょう。
ここからは、大学の志望校を決める際のポイントを紹介します。
情報収集
大学の志望校を決める際は、必ず情報収集を怠ってはいけません。
- ホームページのチェック
- オープンキャンパスへの参加
- 資料請求
受験勉強をする際は学部や学科、受験科目や日程を正確に把握している必要があります。それらの情報は、すべて大学の公式ホームページか資料請求で得られます。
また、テキストや画像だけで判断するのではなく、実際に大学へ訪れて肌で感じるオープンキャンパスへの参加も不可欠であるといえます。
大学は自分の将来を決める場所であり、長い時間を過ごす場所です。そのため、実際に訪れて在学生の話を聞いたり、学内の雰囲気を把握することが非常に重要です。
将来の夢
自分の就きたい職業の夢を叶えられる大学や学部へ進むという決め方もあります。
たとえば、医者になりたいのであれば医学部がある大学へ行く必要があります。起業したいと考えているのであれば、商学部や経営学部がある学校へ行けば役立つ勉強ができます。
まずは、自分が将来どんな仕事がしたいのかを考えてください。その後、大学のホームページなどで進路実績などをチェックすれば、自ずと志望校を絞れるはずです。
具体的な職業が思いつかない場合は、何となく進みたい道だけでも決めておきましょう。将来の夢に向かって勉強すれば、大学生活を充実したものにできます。
場所
志望校を決める際は、大学の場所を調べることも重要です。
通学時間は片道2時間が限界であるともいわれていますが、理想をいうのであれば自宅から1時間以内に通える大学へ行くのがベストです。
通学時間が長いと通うだけで疲れてしまい、肝心の学業が疎かになるリスクがあります。
また、「自宅から通える範囲で大学を探すのか」それとも「大学の近くでひとり暮らしをするのか」でも選び方は大きく変わります。
ひとり暮らしを選択した場合でも、生活費は親が負担してくれるのか、それとも自分でバイトをして稼ぐ必要があるのかなど、さまざまな考えるべきことがあります。
大学の志望校を決める際は場所が非常に重要になりますので、ひとり暮らしをするのかどうかも含めながら、自分に合った大学を選択していきましょう。
受験科目
受験勉強は、「とりあえず学校で習った全教科を勉強していく」では非効率です。
なぜなら、大学は学校や学部により出題される入試問題が全く違うからです。高校入試までは入試問題の難易度が違うだけでしたが、大学受験は受験科目が大きく異なります。
たとえば、受験科目が『英語』のみのところも、『英語』『国語』『社会』のところもあります。
当然ではありますが、それぞれが合計得点で評価されるため、事前に受験科目を把握しておかなければ何を勉強すれば良いかわからない状態に陥ります。
そのため、大学の志望校を決める際は、自分の得意科目が受験科目になっている大学を選ぶという方法が挙げられます。
もし将来やりたいことや夢が決まっていないという場合は、得意科目を参考にしながら志望校を選んでみるのも良いでしょう。
偏差値
現実的な問題としては、偏差値が志望校を決める基準になる場合が多いです。
一般的な基準としては、模試で獲得した自身の偏差値からプラスマイナス3~5が基本で、学力とのギャップが少ない志望校を決めていきます。
とはいえ、自身の偏差値との乖離が激しい学校を選んではいけないというわけではありません。
共通テストが終了した後の集中的な勉強でさらに力をつけることもできますが、現実的な問題としては自身が入学できそうな偏差値の学校を選ぶのが一般的です。
しかし、ここで考えなければいけないのは、偏差値が高い大学に入ればいいというわけではないということです。
最も重要なのは、自分が将来的に就きたい夢に向けた勉強ができるかという点や、自分に合っている大学なのかという点です。偏差値は一つの基準として考えましょう。
大学の志望校を決める時にやってはいけないこと
最後に、大学の志望校を決める際に絶対にやってはいけない3つのことを紹介します。
情報収集をしない
大学の志望校を決める際は、絶対に情報収集をしなければいけません。
受験科目や日程、オープンキャンパスの日にち、学部や学科、在校生の声など、大学のホームページや資料には志望校を決める際の重要な情報が数多く掲載されています。
気になる大学の情報は、必ず隅々までチェックしてください。大学へ入学してから後悔しても遅いため、綿密なチェックが欠かせません。
たとえば、「薬学部」には4年制と6年制があるのですが、薬剤師の資格を取るためには6年制を選択する必要があります。
このような情報もすべて資料には書かれていますが、楽そうだなという理由だけで4年制を選んでしまうと、後で将来の人生設計を変えなければいけない程の痛手を負います。
オープンキャンパス不参加
大学の志望校を決める際は、必ずオープンキャンパスに参加してください。
最近はオンラインでオープンキャンパスが実施されている場合もありますが、やはり理想は大学まで実際に行き、肌でその学校の雰囲気を感じることがベストです。
とにかく自分で情報を集めて自分で判断することが重要なので、学校のホームページで見えなかった部分についてはオープンキャンパスを参考にして知ることが大切です。
駅から学校までの距離や周辺環境など、ホームページでは見えない部分もチェックしましょう。
人の意見で決める
最終的な志望校は自分で決定することが大事です。
もちろん、塾講師や親、友人や先輩からのアドバイスはとても重要です。しかし、それらはあくまでもアドバイスですので、それを鵜呑みにして志望校を決めるよりも、自分で考えて最終的に志望校を決めるほうが良いです。
アドバイスを参考にしながら、最後は「自分がどうしたいか」で志望校を決めるようにしましょう。
まとめ
大学の志望校を決めるタイミング、決め方、やってはいけないことを紹介しました。
受験科目を絞りながら勉強できるため、できるだけ早く大学の志望校を決定しましょう。その際は、将来の夢や偏差値、家からの距離や受験科目を見ながら決めておくことをおすすめします。
志望校の決定は将来を左右する重要な決断です。とはいえ、高校時代はさまざまな経験を積み、自分がやりたいことを見つけられる期間でもあります。
人づてに聞いた情報だけでなく、ホームページを見たりオープンキャンパスへ積極的に参加したりして、自分の目で見て得た情報も頼りに、志望校を決定しましょう。