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志望理由書の例文を各構成ごとに紹介!ライバルに差を付けよう!

  • 入試情報

総合型選抜や推薦入試だけではなく、近年では一般選抜でも求められることが増えた志望理由書。

受験生にとっては学校へ好印象を持ってもらうための第一の関門となりますので、きちんとポイントを押さえて正しい志望理由書を書いてアピールしなければいけません。

この記事では、志望理由書の基本的なルールと例文を紹介していきます。どのように書けばいいかわからないと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

志望理由書の基本的なルール

 
もちろん書く内容は各々自由ですが、学校へ願書を提出する際に一緒に提出する志望理由書には、絶対に覚えておかなければいけない基本的なルールがあります。

文字数は学校が指定する

志望理由書の文字数は学校ごとに制限があります。

基本的には400字から800字の間で指定されるのが一般的ですが、とくに決まりはありませんので学校が指定した文字数に沿って書く必要があります。

ここで気になってくるのが、どれ位まで書けばいいのかという点。これは読み手に与える印象を考慮する必要がありますので、少なくとも8割から9割は埋めるようにしてください。つまり、400字が制限であれば最低でも320字以上、800字であれば最低でも640字以上です。

もちろん400字が制限であれば250字で完結させてもルール上は問題ありませんが、読み手の立場になって考えた時にどのような印象を与えてしまうでしょうか。自分が読み手だった場合、文字数が極端に少ない志望理由書を読んだら「やる気が感じられない」という印象を与えてしまう可能性があります。

そのため、いくら制限内に収まっていたとしても文字数が少なすぎる場合は加筆してください。

しかし、文字数は多ければいいというわけではありません。400字という制限があるにも関わらず超えてしまうとルール違反になり、与えられた課題の中で仕上げる能力が欠如していると判断されてしまいますので、1文字も超えないように調整しなければいけません。

必ず書かなければいけない内容がある

志望理由書の文字数は多くても少なくても書くべき内容は基本的には変わりません。絶対に外せない内容は大きくわけると以下の2点です。

  • 志望する理由
  • 入学後に学びたいこと

学校側が志望理由書を通して知りたいことは「これまでの経験」「この学校で何をしたいか」「社会に出てどうなりたいか」という点です。これらを伝えるためには、なぜ志望校を選んだのかを具体的に説明し、何を勉強してどうなりたいかを具体的に記載しなければいけません

とくに上記で挙げた2点は学校側が最も関心を寄せて注目する部分なので、文字数が多い少ないに関わらず短くコンパクトに伝える必要があります。ポイントとしては、読み手に伝わりやすい文章にするためにはストーリーを簡潔にするという点です。

400字はあっという間に埋まってしまう位の文字数なので、結論先行型の構成にすることで短くまとめるようにしてください。800字であれば自分自身の人間性を伝えるための学生時代のエピソードを盛り込むことが可能です。

志望理由書の文字数が何文字なのかで文章の構成方法は変化していきますが、上記で紹介した2点は必ず盛り込まなければいけない要素であるということを忘れないでください。

志望理由書の正しい書き方を例文で紹介

 
ここからは、志望理由書の正しい書き方を例文と共に紹介していきます。志望理由書は、以下の構成でまとめると読み手に伝わりやすくなります。

  1. 要点
  2. 自己紹介
  3. 志望理由
  4. まとめ

以下の項目では、各構成ごとの正しい書き方のテクニックと例文を紹介していきます。

要点

志望理由書の冒頭では要点を書きます。前述したように志望理由書は簡潔かつわかりやすく書く文章構成力が求められますので、まず冒頭の要点で何を伝えたいのかを書きます。

例文1『私が貴学を志望した理由は高校時代の〇〇を活かし、〇〇に取り組める環境があると感じたからです。』

例文2『私は将来〇〇を目指しています。そのために必要な知識を貴学で学べると感じたため、志望いたしました。』

例文3『私は将来の夢を実現するために、貴学の〇〇への入学を希望しています。』

上記のように、自分がこの志望理由書で伝えたい内容を簡潔にまとめるのがポイント。冒頭の一文を読んだだけで、どのような理由で学校を選んだのかを伝えられればベストです

具体的な内容に関しては下の文章で詳しく説明していくため、冒頭の要点に関してはできるだけ簡潔にまとめられるように心がけてください。

自己紹介

学校はどのような人物を求めているかを記したアドミッションポリシーを提示していますので、志望理由書の自己紹介を書く前にまずはこれを読み込んでください。

そして、自分自身の強みや特徴を思いつく限り挙げます。そのうえで、志望校に適した特徴を自分の強みであるとして志望理由書に簡潔に書き込みます。

自己紹介の項目で書くべき事項はエピソード、貴学を志望したきっかけ、そして将来像です

例文1『新型コロナウイルス感染拡大の影響により、近年はとくに地元の活気が失われています。私は将来的、地元の市町村に勤める公務員として観光地を盛り上げていきたいと考えています。』

例文2『近年ではインターネットの普及により誰でもSNSが身近な存在になりました。多角的な視点と柔軟な思考力を身に付ける手段として、貴学の〇〇を学びたいと考えています。』

例文3『私は学生時代とくに〇〇に力を入れていました。〇〇を通してチームワークの大切さ、努力の大切さ、達成感を学びました。』

学生時代の具体的なエピソードに関しては、文字数が400字か800字かでボリュームが異なります。自分が将来どうなりたいのかという将来像がここでは最も重要な部分になりますので、志望理由書を書く際も厚めにすることをおすすめします。

簡潔にまとめると、自分がその学校を志望したきっかけについてを説明したうえで、自分自身の特性をアピールします。そして、大学や専門学校で学んだ知識をどのように社会へ活かしていきたいと考えているかを説明していきます。

自己紹介の項目と聞くと「自分はこういう人間です」ということだけを伝えればいいと考えてしまう方も多いかもしれませんが、自分の人間性を説明するだけで完結するのではなく、そこから志望校で何を学び、どうなりたいのかという将来像を記載することが重要です。

志望理由

 
学校側は志望理由書を通して「なぜこの学校を選んだのか」を必ずチェックします。志望理由の項目では、大きく分けて「何を学びたいのか」と「他の学校にはない点」を書くようにしてください。

例文1『貴学を志望した理由は〇〇だからです。他の学校にはない〇〇という文化に惹かれ、自分自身を成長させられると感じました。』

例文2『貴学を志望した理由はさまざまありますが、最も大きな理由は〇〇が〇〇だからです。伝統的に〇〇を行っているという点も魅力に感じました。』

例文3『貴学のカリキュラムは他の大学と比べると〇〇が多く盛り込まれています。そうした環境で学ぶことができれば、自分自身が目指す〇〇へ近づけると期待しています。』

この志望理由の項目で重要になるのは、自分自身とどのように結びつけるかという点です。

志望理由は、パンフレットや学校説明会などで目にするありふれたものではいけません。誰でも書けるような内容を志望理由にしたところで、学校側の目を引く志望理由書にはなりません。

重要なのは、「〇〇だから〇〇を目指している自分に合っていると感じた」という、自分自身とだけ合致する志望理由を明確に言語化することです。

たとえば上記の例文3で記載したように、他の大学と貴学ではこのような点で違いがあるので自分に合うと期待しているというように、他の大学とは違う点を自分なりの視点で説明することが重要です。そのためには、志望理由書を書く前にしっかりと志望校を分析しなければいけません。

志望校の分析はパンフレットの読み込みはもちろんですが、実際に学校見学会で現地へ訪れて体験するという行動も重要です。そこから得た知識を参考に、自分が目指している将来像にどのように関わり、学校が役に立つと考えているかをきちんと説明するようにしましょう。

締めの部分

最後は「まとめ」の部分です。構成でいうと志望理由書のまとめになりますので、しっかりと文章を締めくくるような文言を意識してください

例文1『以上が私の志望理由となります。進学後は目指している〇〇になるため、精一杯勉学に励みます。』

例文2『学校案内のカリキュラムや見学会で楽しそうに勉強へ励む先輩方を見て、私自身も早くその仲間に入りたいと今から期待で胸が高鳴っています。どうぞ、よろしくお願いいたします。』

例文3『進学が実現できたら多くを学び、長期休暇では世界中を旅行した〇〇を目指すための教養を身に付けたいと考えています。夢の実現に向けて頑張ります。』

当然ではありますが、締めの文章にも正解はありません。上記では異なる3つのパターンを紹介していきましたが、最後に今まで説明してきた内容を軽く触れるという形でも大丈夫です。

繰り返しになりますが志望理由書で重要視されるのは「学びたいこと」と「将来像」です。自分は将来こうなりたいからこの学校で学びたいという熱意を伝えるのが重要なので、その思いを締めの部分で素直に表現するのもおすすめです。

まとめ

志望理由書の基本的なルールと構成ごとの例文をまとめて紹介していきました。

受験生の主体性、意欲、将来性を審査する重要な選考基準である志望理由書は、大学入試の第一関門です。また、多くの学校では志望理由書に沿って面接を行いますので、そこで学校側へ好印象を持ってもらう受け答えができるようにするためには、しっかりとした志望理由書の作りこみが必要です。

何から手を付けたらいいかわからないという方は、まず自分自身と学校の徹底した分析から始めてください。そして、箇条書きでもいいのでノートに書き出すことをおすすめします。

書き出した文章を上記で紹介した構成に沿って一つずつ作り上げていくと、自分の熱意と気持ちが伝わりやすい志望理由書を作成することができます。例文を参考に志望理由書を作りたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。