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幸手の基本情報と観光スポット5選を紹介

  • 幸手市コラム

幸手市は、都心からほど近い場所に位置しながら豊かな自然と歴史を感じられる、かつての宿場町です。

近年は宅地開発や工業団地の造成が進む一方で、のどかな田園風景も広がる住みやすい都市として知られています。

2015年に圏央道幸手ICが開通したことで都心からもアクセスしやすくなり、多いときには毎年50万人以上の観光客が訪れるほど人気です。

この記事では、幸手の基本情報と観光スポットについてご紹介します。幸手の観光スポットをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

幸手の基本情報

幸手は関東地方の中でも年間降水量が少なく、夏と冬の寒暖差が大きい内陸平野部の典型的な気候です。

住民の満足度も高く、子育て世代にもおすすめの地域である幸手の基本情報をご紹介します。

幸手の位置

幸手は関東地方のほぼ真ん中、埼玉県の北東部にあります。

都心からの距離は約50kmで、東経139度43分、北緯36度4分に位置し、ほぼ全域が海抜10m前後の沖積低地です。

幸手の西側には、東武日光線と国道4号が縦断しており、付近には市街地が広がっています。そして、市街地の外側には水田地帯があり、集落がところどころに散在しています。

幸手の人口

幸手の人口は、2021年5月現在50,093人、世帯数は22,930世帯です。

総務省統計局のデータによると、2015年の幸手の総人口は52,524人で約2,000人減少しており、今後2045年までにはさらに人口が減少し、約35,000人となる見込みです。

このときの幸手の平均年齢は、2015年の48.5歳と比較して6.7歳も上昇し、55.2歳になると予想されています。

また、2013年〜2017年に幸手で出生した赤ちゃんの平均は284人で、全国1,741市区町村の中では1273番目の多さです。

幸手の歴史

幸手には縄文時代からすでに人が住んでいた跡があり、出土品から狩猟や採集で生活を営んでいたことがわかっています。

そして弥生時代の後期には、日本武尊が「薩手が島」に上陸し、田宮の雷電神社に農業神を祀ったため、「さって」と呼ばれるようになったようです。

鎌倉時代から戦国時代にかけての幸手は軍事的、通商の面で利便性が高かったため交通の要衝として栄え、源頼朝や義経、静御前なども幸手を通っていたことがわかっています。

幸手という名称は、慶長4年にはすでに使用されていた記録があることから、約400年前に使用されるようになったといわれています。

江戸時代には交通の要衝として再び栄え、日光街道6番目の宿場町として栄えました。

また、権現堂川や江戸川を中心として舟運が盛んに行われるようになり、河川の改修によって新田の開発が進んだため、農業が発展。徐々に現在の市街地の基盤が作られていったのです。

明治時代になると町村制の施工で幸手町が誕生し、その後何度か合併や編入、分離を繰り返しながら現在の幸手市となりました。

幸手市には現在も多くの歴史的文化財が残っており、訪れると幸手市が歩んできた歴史を感じられます。

幸手の特産品

幸手は江戸時代に日光道中と御成街道、筑波道が分岐する宿場町でした。

人々の往来が盛んな街道沿いでは、茶屋や旅籠で賑わう中、さまざまな特産品が誕生したといわれています。

以下は、幸手の特産品です。

  • 桜製品
  • アイガモ燻製
  • 天日干し煎餅
  • 水屋うどん
  • うなぎ

実は、幸手のうなぎ店には古くからある老舗が多く、今も幸手にある飲食店の半数がうなぎを出しています。

そして、幸手は関東の桜の名所として知られる権現堂堤にちなんだ桜製品や、合鴨の生産農家が数多くあることからアイガモの燻製などが特産品です。

幸手周辺の観光スポット5選

今も宿場町の面影を残している幸手周辺は雰囲気もよく、歴史ある多くのおすすめ観光スポットがあります。

ここでは、幸手の半径10km内にある観光スポットを5つご紹介します。

県営権現堂公園

県営権現堂公園は、関東屈指の桜の名称として非常に有名なところです。もともとは、暴れ河川として大きな水害をもたらしていた権現堂川の堤防として造られたそうです。

権現堂という地名の由来は、村の中に「熊野権現社」「若宮権現社」「白山権現社」という3つの神社を一緒に祀った旧い神社があったためといわれていますが、この神社の創建については詳しくわかっていません。

権現堂村という村名が確実にあったことがわかるもっとも古い記録は、江戸時代初期の慶長20年「下総国猿島郡幸手内権現堂村御検地帳」に記載されていたものです。

現在は、権現堂川の廃川や行幸湖の建造などで本来の堤防としての役割を終えていますが、およそ1,000本のソメイヨシノが1kmにわたって咲き誇り、毎年訪れる人たちを楽しませています。

桜まつりの期間中は、日が沈むと桜がライトアップされるため、夜桜見物をする人たちに大人気です。

また、権現堂公園は桜だけでなく菜の花やあじさい、彼岸花、水仙など季節ごとにさまざまな花が咲き誇っています。古くからの歴史と伝統を守る行事も年間を通して開催されているため、一年中たくさんの人で賑わうおすすめスポットとして有名です。

公園内には、少年野球やグラウンドゴルフが楽しめる球技広場、芝生が広がる多目的広場などがあり、休日は幅広い年代の方々に親しまれています。

将門の首塚

将門の首塚といえば、東京の大手町にあるものが有名ですが、実は幸手の通光山浄誓寺(つうこうざんじょうせいじ)の境内奥にも将門の首塚が存在しています。

言い伝えによると、将門は現在の茨城県坂東市で討ち死にし、愛馬が運んできた将門の首を埋めたのがこの首塚だというのです。

幸手にある将門の首塚は高さ3mほどで、頂きには風化した五輪塔が立っています。塔の一部は後世で直されたものですが、一番下にある「地輪」とその上の「水輪」は江戸時代より前に造られたものです。

埼玉県教育委員会発行の中世石造遺物調査報告書によると、幸手の将門の首塚はその形態から北葛飾郡で最古の五輪塔の可能性が高いとされており、この首塚は平将門と関連する時代のものであると推測されています。

幸手宿宿場あるき

幸手は、日光道整備以前より交通の要衝として栄え、日光道整備後の1616年に幕府から人馬継立を命ぜられた宿場町です。現在でも、幸手にはその頃の面影を色濃く残す古民家や蔵などが残されています。

幸手では、幸手宿観光ガイドの会が主催する幸手宿場町あるきが開催されており、幸手駅の東口ロータリーを起点として幸手の史跡と歴史が感じられる名所を巡ります。

以下は、幸手宿観光ガイドの会が主催する幸手宿場町あるきで巡る名所の例です。

  • 東武鉄道日光線開通記念碑
  • 明治天皇行在所跡
  • 志手橋
  • 岸本家住宅主屋
  • 旅館あさよろず
  • 永文商店
  • 問屋場跡
  • 本陣跡
  • 愛の妻路地
  • 石太菓子店

参加費用は200円(保険代込)で、ガイドさんとともに2〜3時間ほどかけて説明を聞きながら、ゆっくりと幸手宿場町を歩いて行きます。

開催日などの詳しい情報は、幸手市のホームページをご覧ください。

東武動物公園

幸手から約10kmのところにある東武動物公園は、埼玉県宮代町に位置する大型レジャー施設です。さまざまな地方からのアクセスもよいため、入園券1枚で動物園と遊園地の両方を楽しめる欲張りスポットとして、県外からもたくさんの方が来場します。

54万平方メートルの広大な敷地の中には、遊園地や動物園、花と植物の広場などが併設され、丸一日楽しめるのが魅力です。

以下は、東武動物公園の見どころの一部です。

【遊園地】

  • 新滑空水上コースターカワセミ
  • エマさんのチーズ風車
  • カルーセルウォーターリリー

【動物園】

  • ホワイトタイガー
  • マンドリル
  • ヒグマ
  • フルボルトペンギン
  • アフリカゾウ

【プール】

  • 流れるプール
  • ウェイブプール
  • 急流すべり
  • タイガースプラッシュ
  • じゃぶじゃぶアドベンチャー

東武動物公園では遊園地と動物園のほかにも夏はプール営業、冬はイルミネーションを行っており、ワンデーパスを購入すると、動物園や遊園地はもちろんプールに無料で入場できます。

お土産ショップにはたくさんの東部動物園グッズや動物グッズが売られているので、ぜひお出かけの思い出としてお土産を購入してはいかがでしょうか。

幸手市郷土資料館

平成30年10月23日にオープンした幸手市郷土資料館は、古代から現代までの幸手の市史について紹介する展示を行っています。

その中でも、資料館の敷地内にある旧吉田中学校の木造校舎を利用した民具資料展示室は、ノスタルジーな雰囲気が漂い、幸手の歴史を感じられます。

以下は、幸手市郷土資料館の展示内容です。

歴史展示室

常設展示では、縄文時代から現代までの幸手の歴史やゆかりのある人物について、資料やパネルで丁寧に解説されています。さらに、特別展示と企画展示では常設展示の内容をより深く掘り下げた展示が行われたり、講演会が開催されたりと幸手の歴史を知ることができる内容です。

エントランス展示

幸手市郷土資料館は、広いエントランスを利用して幸手市内で現在も行われているお祭りなどの年間行事を紹介しており、豪華な御殿飾り雛などが出迎えてくれます。

民具資料展示室

民具資料展示室では、かつて農村地帯であった幸手の田畑で実際に使用されていた民具が展示されており、稲作の農具や蚕を育てる道具、古い四本脚のテレビなどさまざまなものが保存されています。

小学生以下対象の郷土資料館クイズに全問正解すると記念品がもらえるので、家族で挑戦してみてはいかがでしょうか。

まとめ

幸手の基本情報と観光スポットについてご紹介しました。

宿場町として栄え、その後農村地帯として発展した幸手は、高度経済成長期から徐々に東京のベッドタウンとして開発されましたが、その一方で田畑が広がるのどかな風景もみられます。

観光スポットとしては関東有数の桜の名所として知られる権現堂桜堤や、平将門の首が埋められたとされている将門の首塚などがあり、宿場あるきではガイドさんの説明を受けながら名所を見てまわれるので、歴史好きな方におすすめです。

そんな歴史ある幸手にキャンパスがある日本保健医療大学では、地域と協働しさまざまな活動を行っています。

日本保健医療大学では、幸手市との共同研究「健康長寿埼玉モデル」として毎日10,000歩運動教室を開催し運動効果の見える化を図ったり、幸手市民まつりで市民の方へ血圧測定などを実施したりと、将来看護師や理学療法士を目指す学生が地域貢献の心を育んでいます。

将来看護師や理学療法士になりたいという方は、日本保健医療大学までお気軽にお問い合わせください。