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ボランティアとは?5つの種類や学生時代に行うメリットを紹介

  • 学校関連情報

「ボランティア」という言葉は誰もが知っている言葉で、なんとなくイメージがついている方も多いですよね。

被災地で炊き出しをしたり、東京オリンピックでもボランティアの方の存在が欠かせないものになっていたりと、ニュースでもボランティア活動について大きく取り上げられていることもあります。

しかし、実際ボランティアとはどういう意味をもち、どんな活動をしているのかは、ボランティア活動を行ったことがない方はわからないことが多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ボランティアについてとボランティアの種類、ボランティアをするメリットを詳しくご紹介します。

ボランティア活動に興味があるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

ボランティアとは

ボランティア(volunteer)は、ラテン語の「volo」が語源となっている言葉で「自分から進んで~する」「喜んで~する」という意味があります。

厚生労働省のホームページでは「ボランティア活動は個人の自発的な意思に基づく自主的な活動」とされていて、自発的に人や社会に貢献する行為がボランティアとなります。

ボランティアの特徴は以下です。

  • 自主性(主体性)
  • 社会性(連帯性)
  • 無償性(無償性)

ボランティア活動は、無償で主体的に周りと協力しあいながら社会に貢献する活動ということです。

ボランティア活動を通じて、社会に貢献しているという実感を得ることもできますし、学生時代にボランティア活動に取り組んだ方は視野が広がり、就職にも有利になるといわれています。

平成29年4月時点で、ボランティアセンターが把握しているボランティア活動者数は707万人、19.4万グループとされていて、多くの方がボランティア活動を行っています。

ボランティア活動の種類

ボランティア活動にはさまざまな種類のものがあり、好きなことや興味がある活動を行うのが一般的です。

まずは、ボランティアの種類をいくつかご紹介します。

募金活動

被災地の支援などでお見舞金として渡される義援金や、被災地を支援する団体の活動資金である支援金など、募金活動も大切なボランティア活動となります。

募金活動は寄付と呼ばれることもありますが、街頭や駅前で学生やボランティア団体によって募金活動が行われているケースもあります。

未経験でも気軽に活動しやすいのが募金活動で、自ら表に立って募金を集めることだけではなく、募金箱にお金を入れる行為からはじめてみることもおすすめです。

環境保全活動

自然と共存していくためには、環境保全が必要不可欠となりますが、地球の大自然を守るために人の手が必要な場合もあります。

そのような活動はNPOやNGOなどからも募集されていますが、ボランティアによる環境保全活動も盛んに行われています。

森林、海辺、川辺、公園などの清掃美化活動をはじめ、ごみのリサイクルなどが代表的です。

海辺や川辺に人間が出したごみが散乱してしまうと、生き物を守れなくなります。

ごみを散乱させないことが一番重要ですが、残念ながらごみが捨てられる現状を止めきれないのも事実で、そのような状態では自然を維持できないことから、ボランティアの力が非常に重要です。

高齢者・障害者・子育て支援

高齢者や障害者へのボランティア活動は、高齢化が進む日本ではかなり数も種類も多く、さまざまなボランティアが存在します。

高齢者の支援は、地域の高齢者が集まる施設でのレクリエーション活動を支援したり、送迎ボランティアを行ったりとさまざまです。

食事を作って届けることや話し相手になるなど、高齢者へのボランティアの需要は高まっています。

障害者支援ボランティアは以下のようなものがあります。

  • 身体障害者への支援
  • 視覚障害者への支援
  • 聴覚障害者への支援
  • 精神障害者への支援

障害者へのボランティア活動は、身体に障害がある方の手伝いをするようなものから、聞こえない、見えない方の補助をするボランティア、さらには、精神に障害がある方との交流や自主的な活動の支援なども行います。

子育ての観点では、地域の挨拶運動やパトロール、通学路での児童の見守りをはじめとした防犯活動はすべてボランティア活動によって行われています。

旗を持って児童を見守っている方をよく見かけますが、地域のボランティアの方が行っていることがほとんどで、犯罪防止にもつながっている取り組みになります。

まちづくり活動

まちづくりとして地域活性化にかかわるボランティア活動は、農業や観光分野でNPOなどと連携しながら地元を盛り上げる役割をもっています。

昔ながらのその土地に伝わる行事の運営や、町の魅力をホームページやSNSで伝えるなど、その活動は多岐に渡ります。

ボランティア活動未経験の方でも、自分の住む土地、住んでいた土地での活動なら参加しやすく、時間の都合もつきやすいのが特徴です。

防災・災害の被災者支援活動

被災地でのボランティア活動は以下のような活動を行います。

  • がれきの撤去
  • 泥だし
  • 室内の清掃
  • 引越の手伝い
  • 物資の仕分け
  • 炊き出し
  • 被災者の方の心のケア

災害の大きさは大きければ大きいほど、被災地の方の力だけでは上記のような対応をすべて請け負うことはむずかしく、災害ボランティアの支援は必須となります。

災害直後だけではなく、長期にわたり支援が必要となるケースもあるので、災害ボランティアに参加する際は期間にも注目するようにしましょう。

被災地では、災害時に災害ボランティアセンターが開設されます。個人でボランティア活動を行おうと考えている方は、まずは被災地の災害ボランティアセンターに登録するようにしましょう。

新型コロナウイルス感染症の影響によって、県外からのボランティアを受け付けていないケースも考えられるので、事前の情報収集を怠らないようにしましょう。

学生時代にボランティア活動をするメリット

ボランティア活動は無償で自分の時間を提供し、働くことになる活動ですが、さまざまなメリットが存在します。

とくに、学生時代にボランティア活動をすることで、以下のようなメリットを感じることができます。

  • 人間関係の構築
  • 経歴としてアピールできる
  • 自己啓発になる

以下で学生時代にボランティア活動をするメリットを、詳しくご説明していきます。

人間関係の構築

学生時代は、学校の友達、サークルの仲間、バイトの同僚などといった交友関係が主になり、同年代の方と触れ合う機会が多いといえます。

その点、ボランティア活動にはさまざまな年代や職種の方が参加しているので、日常生活では知り合いになることがない方との交流を深められます。

さまざまな価値観の人と出会い、視野を広げるチャンスですし、同じような気持ちをもってボランティア活動に参加している方とは意気投合し、一生の友人となることもあります。

人脈を広げることで、異なる価値観を知る機会になるとともに、悩んだときに解決に導いてくれる助言をさまざまな角度から求めることもできます。

経歴としてアピールできる

ボランティア活動を積極的にしていた学生は、就職時にその体験を活かして面接の受け答えができたり、自己PRとして活用できたりします。

企業として、自らの利益を考えず人のために自分の時間を割くことができる人材は貴重と考えられることでしょう。

また、企業としてもサステナビリティが求められている時代で、環境保全活動などのボランティア活動は、サステナビリティと通じる部分があります。

企業が行っている取り組みと自身が行ってきたボランティア活動がマッチしていれば、アピールのチャンスとなります。

さらに、大学によってはボランティア活動が単位として認められているケースもあり、貴重な体験をしながら単位を取得できることもあります。

自己啓発になる

ボランティア活動を行うことで、今まで感じたことのなかった新しい価値観に出会うことができます。

他者に寄り添った行動が自然とできるようになったり、社会貢献に興味をもったりと、自分の視野が広がり本当にやりたいことが見えてくるかもしれません。

周りの方から直接感謝の気持ちを受け取ることで、自分に自信をもつことにもつながります。

ボランティアをする上での心構え

ボランティア活動をするうえで大事なのは、以下のような心構えです。

  • 勢いだけではじめない
  • 楽しんで活動する
  • 損得を考えて活動しない
  • 自分の意志で判断する

ボランティア活動をはじめた方のなかには、残念ながら勢いだけではじめてしまい、思っていたのと違ったという理由からすぐにやめてしまう方がいるのも事実です。

ボランティア活動は報酬もなく、時間も拘束されるものなので「こんなに働いているのに無償か…」という考えをもってしまうようでは続けることはできません。

ボランティア活動は楽しんで続けることが重要です。自分が行っていることが地球のため、人のためになっているのだという想いで、楽しんで活動するようにしましょう。

また、友人がやっているから、誘われたから、という理由ではじめるのはやめましょう。

なんとなく流れではじめたという方は、自分がボランティア活動をする意味がわからなかったり、報酬がないことを気にしたりしてしまいます。

ボランティア活動の本質をよく理解して自分自身でやりたいという気持ちを明確にもってから、はじめるようにしましょう。

まとめ

ボランティアについてとボランティアの種類、ボランティアをするメリットをご紹介しましたが、参考になりましたか?

ボランティア活動は自分ですすんで行う活動で、自発的に人や社会に貢献する行為です。

ボランティア活動をしていることによって、さまざまなメリットを感じることができます。

とくに学生時代のボランティアは、他では体験できない素晴らしい体験が待っているとともに、今後の人生にも役立つ人脈や価値観を養うことにつながります。

ボランティア活動に興味がある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。