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効率的な受験勉強の仕方を5つのポイントで解説!失敗しない勉強法を覚えよう

  • 入試情報

これから本格的に大学受験へ向けた勉強を始めようと考えていても、効率的な勉強方法がわからず悩んでいるという方は少なくありません。

受験勉強は一朝一夕で終わるわけではありませんので、できるだけ効率がいい勉強の方法を理解しながら、ポイントを押さえて進める必要があります。

そこでこの記事では、効率的な受験勉強の仕方を詳しく説明していきます。間違えている知識も合わせて解説していくので、勉強の仕方に悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。

受験勉強を始める前の事前準備

 

何から始めればいいかわからなくなるのが受験勉強です。そのため、まずはしっかりと事前準備をして自分が勉強しなければいけない箇所を可視化する必要があります。

以下では、受験勉強を始める前の事前準備を紹介していきます。

志望大学(学部・学科)を決める

まずは、どの大学を受験するのかを決めます。

希望大学を決めたら学部や学科を決定します。事前準備として決めておく必要がある理由は、受験科目を把握しておくためです。同じ大学でも学部によっては科目ごとに配点比率が異なるため、効率的に比率が高い科目に絞り勉強することができるようになります。

志望大学が決まれば入試までの流れも確定できます。一般的には共通テストの出願が10月で実施は1月の中旬ですが、私立や国立などで試験開催の時期は異なります。

詳しくは以下で説明しますが、受験勉強を効率的に進めるためには学習計画の作成が不可欠です。より正確なスケジュールを立てるためには、試験がいつ行われるかを正確に把握しておく必要があります。

受験勉強を始める際の事前準備としては、志望大学の決定と入試のスケジュール把握は不可欠です。まずはここから受験勉強の事前準備を進めていきましょう。

学習計画を作成する

入試までの流れが確定したら学習計画を作成していきます。

長いようで短い1年間という時間を効率的に進めるためには、この時期はこの勉強をするという明確かつ確実にこなせる無理のない計画の作成が不可欠です。ただ闇雲に勉強していては非効率なので、復習日や休養日を設定しながら学習計画を作成しましょう。

たとえば、大まかな流れとしては以下のように学習計画を作成していきます。

  • 4月~8月(基礎力をつける)
  • 9月~11月(応用力をつける)
  • 12月~3月(実践力をつける)

1学期、2学期、3学期にわけて学習計画を作成する場合は、基礎・応用・実践と大まかに分類して勉強を進めていく方法がおすすめです

学期ごとの計画が完了したら次は1ヶ月ごと、1週間ごとに細かく落とし込んでいきます。

この週は何をするかということを細かく決めておくと、効率的な学習計画が立てられるでしょう。

現時点での学力を把握する

現時点での自分自身の学力を把握していれば、より作成した学習計画を効率的に進められます。

自分が苦手な科目を理解していれば、その科目に割く時間を学習計画で増やせます。受験勉強を進める際は定期的な模試を活用しながら、これから何を重視すべきかを考えてください

学習計画は柔軟な変更が求められますので、苦手な科目が得意になれば後半ではその勉強量を減らすことができます。定期的に自身の学力を調べながら、それを学習計画に反映させましょう。

効率的な受験勉強の仕方を紹介

 

大学受験は部活動や行事の合間を縫いながら行わなければいけないため、時間を有効的に活用しながら勉強を進めなければいけません。

以下では、効率的な受験勉強の仕方を5つのポイントで詳しく紹介していきます。

基礎を固める

まずは基礎を固めることを意識してください。

当然ではありますが、基礎が固まっていなければ応用問題は解けません。入試問題の多くは高校3年生の時に習うことなので、まずは基礎を固めることを意識しながら勉強を進めます

よく勘違いされるのは、高校3年生になってからいきなり過去問ばかり解いてしまうという方法です。

もちろん一概に間違いであるとは断言できませんが、基礎が固まっていないのに応用を解いても意味がありません。日々の授業を大切にしながら、少なくとも夏までは基礎を中心に勉強してください。

インプットとアウトプット

勉強した内容を記憶として定着させるためには、インプットとアウトプットが重要です。勉強におけるインプットとアウトプットには以下の違いがあります。

  • インプット⇒暗記、理解
  • アウトプット⇒テスト

心理学者アーサーゲイツ博士によるコロンビア大学の研究では、とある人物のプロフィールを覚えさせる実験にて最も高い結果を出したのは「覚える時間が30%~40%」の学生でした。

アウトプットとインプットの割合は「7:3」が最適といわれています。これを勉強に当てはめて考えると、教科書を読む時間が3割で残りの時間は問題集を解く時間に充てるということです。

少々アウトプットに充てる時間が長いように感じるかもしれませんが、そもそも日本の教育はインプットの比率が高いといわれています。

一つの単元を覚えたら次へいくのではなく、必ずアウトプットをしてください。参考書を丸暗記するのではなく、積極的に覚えた知識を活用して問題を解くことで知識として定着していくのです。

信頼できる一冊の参考書を使う

効率的な受験勉強をするのであれば参考書は一冊で十分です。特に理系の科目は複数の参考書に手をつけるよりこちらのほうが良いです。

よくある失敗として挙げられるのが、あらゆる参考書に手を出してしまうというもの。参考書により重点を置いて説明している箇所は異なるため、複数の参考書を使い勉強するのは逆効果です。

そのため、絶対に信頼できる一冊の参考書を完璧にすることを目標にしてください

もちろん、同じ参考書を学力に合わせてレベルアップさせるのは問題ありません。問題なのは、異なるタイプの違う参考書を複数使うことです。

まずは、自分の学力に合っている参考書を見つけるところから始めましょう。

優先すべきは苦手な科目

受験勉強で率先して進めるべきは苦手な科目です。

模試で自分が苦手な科目は把握しているはずなので、その科目を中心に学習計画を組み立てていくことを優先してください。苦手科目の点数アップは合格率を上げる一番の近道です

受験勉強で重視しなければいけない点は、自分が苦手なことを一つずつ潰していくこと。

問題の本質を捉えて「なぜ間違えたのか」を徹底的に分析して対策してください。間違えた問題を大切にすることで、合否を左右する可能性がある問題を解決できる糸口を見つけられます。

勉強する習慣をつける

毎日の積み重ねが確実な学力アップに繋がるため、勉強する習慣を身に付けるようにしてください。

極端な例ではありますが、1日10時間の勉強をして残りの9日をダラダラ過ごすよりも、1日1時間の勉強を10日間継続した方が勉強の効率は良いです。

習慣化コンサルタントの古川武士氏によれば、勉強の習慣は約1ヶ月で定着するとされています

そのため、まずはどれだけ辛くても時間がなくても、必ず最低でも30分間は勉強するという習慣を1ヶ月は続けてください。すると、最初は辛く面倒だった勉強でも習慣化されていきます。

受験勉強でしてはいけないこと

 

最後に、多くの方が実践しているが実は効率が悪い勉強の仕方を紹介していきます。もしも、以下で紹介する勉強をしている方がいれば早急にやめてください。

睡眠時間を削る

睡眠時間を削りながら受験勉強をする方法は非効率的です。

昔は、頭にハチマキを巻いて徹夜で勉強するというのが受験勉強のイメージでしたが、人間は睡眠時間を削るとパフォーマンスが落ちるため効率はよくありません。もちろん、徹夜して勉強するというのを全面的に否定するわけではありませんが、効率は悪いということを覚えておきましょう。

受験生に必要な睡眠時間は1日6〜7時間です。しっかりと眠り集中して勉強することが最も効率的な方法なので、無理して睡眠時間を削り勉強に没頭しすぎないようにしてください。

しかし、十分な睡眠時間は人により変わります。

中には2時間や3時間の睡眠で頭がスッキリして勉強に集中できる方もいれば、最低でも7時間は寝なければいけないという方もいるでしょう。

そのうえで間違いないといえるのは、睡眠時間を削り無理して勉強しても効率的ではないということです。

眠たくなったら眠り、頭がスッキリしてから勉強した方が覚えられます。

完璧に覚える必要はない

繰り返しと継続が必要な受験勉強ですが、すべての科目を完璧に覚える必要はありません。

こう聞くと間違えた知識のまま先へ進めという意味かと捉えられるかもしれませんが、そうではありません。多くの受験生は間違えた問題が一つでもあると完璧に覚えてから先へ進もうと考えますが、無理してすべてを完璧に覚える必要はありません

単語は1度に長い時間をかけて覚えるよりも、繰り返し継続して暗記する方が定着率が高いです。そのため、間違えていても先へ進み、また後日その間違えた箇所を勉強する方が効率が良いのです。無闇やたらな完璧主義は逆効果になりますので注意が必要です。

模試の判定に一喜一憂しない

受験勉強はモチベーションの維持がとても大切です。そのため、模試の判定や友人の結果に一喜一憂しないようにしなければいけません。

現時点での自分の実力を図るために模試は必要です。しかし、まだ入試までに時間があるにも関わらず、A判定だから安心できるとか、E判定だから不安といったことを考える必要はありません

そもそも試験の本番に模試のテストが出るわけではありませんので、E判定だからといって合格しないと決まったわけではありません。

重要なのは自分が決めた学習計画を進めていくことと、自分が成すべきことをするだけです。効率的な勉強を進めていけば確実に学力は伸びますので、一喜一憂せずに淡々と勉強を進めましょう。

まとめ

受験勉強を効率的に進めるためには、上記で紹介したポイントを押さえる必要があります。

まずは自分の学力を把握するために模試を受け、必ず学習計画を立ててください。無理なく進められる学習計画を立てることで、臨機応変に勉強を進められるはずです。

従来までは受験勉強といえば徹夜で知識を詰め込むのが主流でしたが、インプットとアウトプットで知識を定着させていくのが現在の主流です。

勉強する習慣を必ず身に付けたうえで、効率的な受験勉強に取り組んでいきましょう。